一般社団法人 兵庫県洋菓子協会

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第65回 クリスマスケーキコンテスト 審査講評(岩佐審査委員長)

2023.11.30 お知らせ

【表彰式にて審査講評を述べる 岩佐審査委員長】

 

毎年言うことですが、今年もまた以前に比べれば、随分とレベルの高い作品が並んだと思います。

まず、初めに、来年に向かって報告しておくことを何点か述べます。

味覚部門で箱に名前を書いている方がいました。来年以降、気を付けてください。

Bクラスのサイドの絞りに関して、今年の審査においては減点を見送りましたが、来年以降は連続する絞りという規定に関しては、

厳粛にチェックをするので、準備をしてください。

AクラスとBクラスの出品に関しては、全て協会預かりになりますので、必ず紙の箱で提出することを厳守してください。

味覚部門においてカットされてないものが1点ありました。必ずカットしてくるようにお願いします。

いつものように審査員のコメントを聞いていますので、発表します。

 

  • 平井審査員

Bクラス、アローツリーの田中さんの作品。パーツのアイディアが良かった。

レンガを巻き込んでいるものが、すごく斬新で目が引かれ評価になった点数としては上位に付けていました。

立川審査員も巻き込んだレンガの部分がいいとおっしゃっていました。

シュガークラフトの上田さんの作品。作品に温かみがあった。

カップに乗ったキャラクターが裏にも含め5カ所に貼ってあり赤ちゃんがいたり、ネズミがいたり、柔らかい表現の仕上がりが印象的で良かった。

 

  • 佐川審査員

Bクラス、スーリール 原田さんの作品。人形が他のマジパン細工とは、明らかに違う。作り込みがされており、

シュガークラフトとして見ても良い表現で目を引くものでした。今回賞はつきませんでしたが、構図等を考えれば次につながると思いました。

キャンディーアートの部では、ホテルオークラの宮地さんの作品。

少し作りは荒っぽい部分もあるが、生き生きとした表情を感じるトナカイがとても印象的でワンポイントビューティフル賞をつけました。

全体感としても、良い構図が描けているので、鼻 花の大きさをもっと強調するなど、工夫があればもっと上位になると思います。

リボンもきれいに引けていました。

 

  • 立川審査員

Bクラス 川野さんの作品。本を積み上げてあって、柱を使わずに表現しているのがよかった。

Bクラス、ボックサンの足立さんの作品。盤をずらしてある部分がうまく表現できていて、数字文字などもとてもきれいな仕事ができていた。

 

  • 江原審査員

キャンディーアートの部の優勝、岡田くんの作品。

他のクリスマスを主とした配色ではなく、透明でまとめた構成が目を引いたと共に、作品中で最も引き飴の艶が維持されていたので、評価が高かった。

真ん中にあるトナカイは、色的にも存在感があり、良かったが、もう少し大きさ的にインパクトがあればさらに良い作品になったと思う。

 

  • 私からは、

今回、ヘクセンハウスの部の優勝は、今年から設けた連名での出品作品が優勝をしました。

複数人で作ると言う作品出品はこれまでにあまり見なかったものなので、ぜひとも今後に向けて作品を出すことを考えていただければ幸いです。

 

本年度から始めたブッシュ・ド・ノエルの部。この審査に関しては、今回得点をつけずにピックアップ方式で審査をしました。

理由としては、途中までは通常の審査をしていましたが、抜きん出てレベルの高い味覚、をつけるものが見当たらなかったので、

得点ベースで採点した場合、順位にズレが出ると判断しました。

このようなところから今回はピックアップを用い、全員で審議の上で順位をつけたので、得点は表示されておりません。

ただ、全て菓子が劣っていたのではなく、味覚的に考えて全ての作品が高水準であったということは付け加えておきます。

ピックアップ方式で採点をしているので、常に味覚と視覚的なものを同時に考えてもらえるよう声掛けをしながら審査をしました。

3位のミュウミュウの小島さんの作品は、味覚的にも評価が高かったです。

最終的に1位2位は、味覚と完成度がバランスよく作られたものになりました。

ジャパンケーキショー、西日本洋菓子コンテストよりもまだ身近で出しやすい味覚部門だと思うので、来年もぜひ多数参加をお待ちしております。

毎年思うことですが、コンテストの場において得られるものは多々あると思います。

ここにいらっしゃる方々には、後輩はじめ、これから新たにチャレンジする方々に、

そういったコンテストの良さを伝えていっていただければ幸いです。

 

以上